415系100番台



 415系0番台に引き続き、1978年から415系100番台が製造されました。それまでの0番台は4人掛けクロスシートが狭くて乗客からの評判が悪かったため、この系列は当時の急行形車両レベルにまで座席間の拡大を図ったいわゆるシートピッチ改善車となります。九州では当初、4両編成14本が南福岡電車区に、4両編成5本が大分電車区にそれぞれ新製配置されています。  

 
 

 そうそう、国鉄末期には黄色のマイタウン電車のヘッドマークがついていましたね。昭和59年4月から昭和61年3月まで北九州の予備校に通っていた(行橋〜小倉間を利用していた)僕にとってはとても馴染み深い電車です。マイタウン電車にはいろいろな思い出があります。本当に懐かしい!

 当会社には製造当初からのカラーであるローズピンクを身にまとった100番台の車両が5編成在籍していまして、国鉄時代の雰囲気もそのままに元気に活躍しております。実車の世界では国鉄は民営化され、やがてJR九州誕生の日を迎えることになりますが、車体色はローズピンクから次第に九州色に変更されていきました。その当時は前面にタウンシャトルのヘッドマークがつけられていて、実家と大分とを行き来する際、そして実家から小倉へ遊びに行く際にはよくこの電車のお世話になったものです。思えば僕は423系、415系と共に青春時代を過ごしたのでした。

 

 1997年にクロスシート派の僕が少々ショックを受けた出来事がありました。100番台の一部の編成がロングシート化され、同時に側窓の一部が固定式に変更されてしまったのです。たしかにロングシートで背を向けたまま窓を開けることはないから問題ないのでしょうけれど。それまで「日」の字型にきれいに並んでいた窓の外観が、少しばかり個性的になりました。

 実車の415系100番台ですが、平成30年の時点では大分駅で当たり前に会うことができます。でもその状況は変わっていき、今後は確実にその数を減らしていくことでしょう。「分オイ」名物415系に今のうちにたくさん乗っておきたいと思います。

 

 当会社には7編成の415系100番台が所属し、年齢を感じさせない元気な走りを見せています。代表取締役がお気に入りの電車たちです。






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