キワ90



 キワ90は日本国有鉄道が昭和35年に新製した有蓋気動貨車であります。運行コスト削減目的で2両製造され、試験的に妻線に投入されました。

 

 キワ90は非常に可愛らしい列車で全長わずか8m、車体中央に荷物室があって2両程度の貨車も牽引していました。(当初の塗装は茶色1色で、後には上半分がクリーム色、下半分が茶色のツートンカラーに塗り分けられていました。)

 

 ところが、実際には実用的な運用があまりできなかったようで、貨物列車の最後尾に車掌車よろしく連結されることもあったそうです。結局、量産されることなく2両のキワは1969年と1971年にそれぞれ改造されて形式消滅しました。当社の「キワモノ」、キワ90はトコトコ走る姿がとても可愛らしくて、まさにマスコット的存在であります。








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