キハ58・キハ65 ジョイフルトレイン長崎



 昭和60年前後、国鉄時代末期には全国的にジョイフルトレインブームがありました。その流れで登場した列車の一つがこのジョイフルトレイン長崎です。実車は1988年(昭和63年)の8月、小倉工場にてキハ58 298とキハ65 12が改造を受け、それぞれキハ58 7002、キハ65 7002になりました。ちなみに総改造費は約5500万円だったそうです。

 さて、そのデザインです。外観は長崎市の諏訪神社で行われる長崎くんちに登場する竜踊り(じゃおどり)のイラストが車体いっぱいに描かれています。2両にそれぞれ1体ずつの龍が描かれていますが、その表情はどこかユーモラスで子どもたちにも親しまれそうな感じがします。

 列車の内部ですが、各車の前半分がラウンジ室(サロン室としてアームチェアとテーブルを配備。定員10名。)となっていて、ステージとカラオケが完備されています。バブリーな造りですね。(笑)しかもステージの模様は一般客室のモニターに映し出すこともできたようです。すごいなあ。

↑画像をクリクすると拡大します。

 車内のインテリアも凝っていて、古風な高級フランス料理店のような雰囲気、シャンデリアやステンドグラスも異国情緒たっぷりであります。まさにエキゾチック・ジャパン!一般席の座席(定員40名)もリクライニングシートに交換され、しかもふかふかのじゅうたん敷き。これはゴージャスです。おそらく座り心地は満点でしたね、きっと。

 実車はとうの昔に廃車解体されましたが、当鉄道会社では現役で走っております。「古風でしかもバブリー」をコンセプトにし、乗客の方々から人気を博してます。








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