湘南色165系は幼少期の僕にとってあこがれの電車でした。かつて前橋市に住んでいた僕がこの電車に乗る時は、決まって上野に旅行に行くときであり、子供心にわくわくしていたことを思い出します。また、湘南色は僕が鉄道ファンになるきっかけとなった塗色で、今でも湘南色の115系を見ると嬉しくなってしまうのです。

　　

　残念ながら165系は過去の車両となりました。今では活躍する姿を見ることはできません。もう模型でしか往時を偲ぶことが出来ないないんですね。模型の165系を手にすると大好きだった急行あかぎを思い出します。

　最近、特定車番の列車を眺めることが好きになりました。その列車の走った時代、地域、路線を想いながら静かな夜を過ごすことにハマっております。上沼垂のK編成は湘南色を保ち、リバイバル急行佐渡にも用いられました。他の165系との差異は、クモハの箱型通風器が撤去され、クモハ・クハの少し後方に設置されたアンテナ、モハ164の避雷器の位置が移動しPS23パンタグラフの搭載、といったところでしょうか。

　当編成は晩年三鷹区に引っ越しして、そこで最期を迎えました。もちろん、湘南色は三鷹色に塗り替えられております。165系華やかなりし頃を偲びつつ、模型を楽しんでいます。