懐かしの165系急行あかぎ

 僕は昭和43年から昭和49年まで群馬県の前橋市で過ごしました。そして鉄道好きとなった原点は前橋での生活にあります。自宅が国鉄両毛線沿線にありまして、通学路ではなかったけれど学校帰りはわざと両毛線に沿った小道を歩き、複線を行き交う電車を眺めていました。そんな中、家族で上野動物園へパンダを見に行った際に利用した165系急行あかぎは強烈な印象と共に僕の記憶に刻み込まれています。それまで4両編成の両毛線ローカル(70系、115系)は見慣れ、乗り慣れてはいましたが、前橋駅に乗り入れる唯一の優等列車、通過駅のある電車は子ども心に非常に魅力的で、それはもう大喜びではしゃいだのではないかと思います。目下、国鉄前橋駅のジオラマを製作中ですので、思いでの165系急行あかぎを再現してジオラマを飾りたいと思っています。さて、某オークションで落札した165系7両セットと以前から所有していた165系3両セット(これは両毛線ローカル仕様に)を準備し、早速作業を始めました。  

 165系急行あかぎは基本的に新前橋車(高シマ)で運用され、当時7両の基本編成と3両の増結編成がありました。僕が乗車したのは7両編成でしたのでそれを再現しました。資料によりますと上野方から1号車クモハ自由席、2号車モハ自由席、3号車クハ自由席、4号車クモハ自由席、5号車モハ指定席、6号車サロ指定席、7号車クハ指定席でした。僕は前橋駅で最後尾の車両に乗っています。とういうことは家族4人、指定席のボックスシートに座って上野に向かったのですね。

 7両編成の急行あかぎ

 今回は全体的に軽加工とし、作業の手間を省いています。運転室ドアの手すりを黄かん色に塗装、同じく運転室ドアの取っ手設置、クモハにジャンパ栓取り付け、各車両に高シマ標記・車番インレタを貼付、客室ドアの靴擦り塗装、急行あかぎ用サポシールと号車番号・急行種別の貼り付け、ついでにドアコック位置標記とグリーン車サロの妻面標記も、とこのくらいでしょうか。簡単に国鉄時代の急行あかぎが再現できました。

 
 

 

 一応、車両が完成したので、製作途中の国鉄前橋駅のジオラマにディスプレイしてみました。もうですね、165系と前橋駅があまりにマッチしすぎていて鼻血が出そうなくらい興奮しました。(笑)前橋駅は完成にはまだまだ時間がかかりますが、のんびりと楽しみながら作業を進めていきます。

 駅舎正面玄関より
 1番のりばに停車中の165系
 3番のりばに停車中の急行あかぎ
  出口専用改札より
 2番のりばに停車中の急行あかぎ

 僕の思い出のつまった165系はすでに過去の車両となりましたが、こうして模型で再現できる楽しみ、喜びは何にも代えがたいものですね。完成した急行あかぎを眺めつつ、至福のひと時を過ごしました。





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