新北陸色の419系と475系


 国鉄時代、全国津々浦々で活躍した急行型、特急型車両も時の流れで余剰車両となり、ニーズに沿った改造を受けてそれぞれの地域の足として余生を送るケースが多々ありました。その昔、北陸本線を颯爽と駆け抜けた急行電車、特急寝台電車も例外ではなく、近郊型改造のうえ短編成化されて通勤・通学の足として第二の人生を歩みました。419系と475系です。

 新北陸色

 419系、475系共に3両編成を基本とし、朝夕のラッシュ時には2連併結の6両編成になることもあったようです。晩年は「新北陸色」と呼ばれる白地の車体にブルーのラインの入った塗装を2者共にまとっていました。この配色は見た目がとてもさわやかで、個人的にはとても好感のもてる塗装だと感じています。

 国鉄特急型電車 419系

 国鉄急行型電車 475系

 今回、新北陸色を身にまとった419系と475系のNゲージ模型をジオラマにディスプレイしてみましたが、青空と海をバックにしますとよく映えますね。

 

 

 さて実車の話です。419系、475系共に当初は北陸本線広域にわたって運用されましたが、新車521系の導入や北陸新幹線開通に伴う第3セクター開業もあり、次第にその運用範囲は狭まっていきました。もともと長距離を走った車両たちですので経年による老朽化は避けられず、双方ともに運用離脱後に廃車となりました。

  

 すでに過去帳入りした車両であってもモデルの世界では現役、これも鉄道模型の醍醐味のひとつですね。ディスプレイした車両を眺めつつ、在りし日の活躍を偲びました。





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