長崎本線 キハ47

 2022年(令和4年)9月23日、長崎駅と武雄温泉駅とを結ぶ西九州新幹線が開業しました。もちろん、新幹線の開業は九州に住む者として嬉しい出来事には違いないのですが、開業を境に並走する在来線が大きく変化することになり、そちらがどのように変わっていくのか大変気になっていました。

 

 開業に先立つこと1か月ほど前でしたでしょうか、外勤の仕事から大分へ帰るソニックの車中、大分駅の手前で車体が青一色のキハ47形2両とすれ違いました。大分でキハ47に遭遇すること自体が珍しかった上に、883系ソニックばりのブルーに身を包んだ車体に度肝を抜かれました。後になって鉄道に詳しい知人から、新幹線開業後に長崎地区で用いる列車であることを教えてもらい、なるほどと納得。

 同年9月23日にはダイヤ改正が実施されました。この改正で長崎本線内の肥前浜と長崎の間では電車による運行が終了となっています。ブルートレイン全盛期にはたくさんの電機で賑わった肥前山口駅が江北(こうほく)駅と名称を変え、この江北駅から諫早駅の間が長崎県と佐賀県が管理する「上下分離区間」となり、その区間を運行する車両としてキハ47形がリニューアルされたのでした。

 

 

 熊本と大分から2両を1編成として5編成が集められました。うち4編成が青色塗装になっています。(うち1編成は白塗装をベースにラッピングが施されたようです。)青色塗装車の側面には、白・黄色・オレンジ3色の波模様が描かれておりまして、調べてみますと有明海のブルーに映える白い波、黄色い波、オレンジの波を表現しているようです。また、車体側面の肩には運行地域の地名が表記されています。

 

 

 製造から40年近く経る車両ですので、今後の末長い活躍を望むのは少々キビシイかもしれません。乗車した方に聞くと、車内に大きく手は加えられていないそうで、相変わらず国鉄時代の雰囲気がよく残っているそうです。外観は新車(?)ですから、やはりいつまでも頑張ってもらいたいものです。

 

 

 





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