岡山115系 D27編成

 平成30年3月、悲しいことに僕の大好きな高タカ115系がその使命を終え、引退してしまいました。仕方がないこととはいえ、いまだにその喪失感から抜け出すことができません。気づけばかつて本州を中心に活躍した大所帯の113系と115系、当たり前に見られた伝統の湘南色も消滅寸前の様相を呈しています。

 

 そのような状況の中、岡山所属115系300番台のD26編成とD27編成の2編成は湘南色のまま現在も残っています。国鉄型車両の黄色単色化が進む中、これら湘南色の電車はますます目立ち、注目される存在となりました。後から聞いたのですが、これは湘南色の電車をぜひとも残してほしいという強い要望を受けての措置なのだそうです。素晴らしい!要望された方々、そしてJR西日本さんに感謝です。(涙)

 

 岡山の115系D27編成はクハ115−410、モハ114-360、クモハ115-324の3両から成っています。3両とも昭和51年生まれですから車齢はなんと40歳越えなのですね!!くわしく調べてみますと新製配置は三鷹電車区で、昭和61年に岡山電車区へと転属してきたようです。今もなお現役、ということは長く大事に使われてきたことは当然として、もともと故障の少ない頑丈な電車だったためかも知れませんですね。

 

 このD27編成、列車の細部を観察しますと、オリジナルの300番台と比べていろいろと変更点があります。例えば、前面行先表示がLEDとなったり、屋根上のベンチレータがすべて取り外されていたり、戸袋を改造した上でドアスイッチを設置したり、などです。番台こそ違いますが、左右非対称なクーラーの乗っかり方を見るにつけ、その車体色と共に高崎の115系を偲べる貴重な電車となりました。

  

 高タカ115系とのお別れ旅の帰り、サンライズ瀬戸・出雲の車中から見た早朝の姫路駅の岡オカ115系湘南色。その貴重な車体色を見るにつけ、一日でも長くその姿が見れるように祈るような気持ちになるのは僕だけでしょうか。  

  

 当たり前の光景が当たり前ではなくなる日もそう遠くはないかもしれません。貴重な湘南色の115系が故障・事故もなく最後の日まで元気に走り続けてくれることを心から願いたいと思います。




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