国鉄直流近郊型車両の最高傑作ともいえる113系と115系ですが、経年により営業運転からの撤退・廃車が年々加速しているように感じます。JR西日本に所属する113系・115系たちは更新改造を受け、黄色一色の車体色を身にまとい最後の活躍を見せていますが、終焉の日はそう遠くないでしょう。
かつて広島に所属していた113系P12編成ですが、ダブルパンタグラフの外観が特徴で異彩を放っていました。もともとは宮原所属の113系S36編成でしたが、編成はそのままに広島に転属、車体色を変更し広ヒロP12編成として2012年9月から同地区で運用が始まりました。延命更新(40N) 車としては唯一のダブルパンタ車だったようです。
僕は湘南色ファンなので、113系と115系に一番似合う塗色は湘南色だと勝手に思い込んでいますが(笑)、40N工事後の113系最終進化型ともいうべき同編成にはこの塗色もいいのかなあ、とは思いますね。オリジナルの車体と比べて変化した箇所を見つけるのも楽しくて、意外と見飽きません。
さて、このP12編成ですが、227系の増備により広島での活躍は思いの他短くて、3年弱で終了します。2015年6月に中間のモハユニットが廃車となり、先頭のクハ2両が岡山に転属。今度は岡オカB‐09編成の両端のクハを置き換え、30Nのモハを挟んで2015年7月より営業運転を開始しました。
国鉄型の近郊用車両も風前の灯となりました。113系・115系が現役のうちになるべく多く会っておきたい、とNゲージの模型を眺めつつ願う今日この頃です。