広セキ123系(クモハ123-4)

 今や時代は令和となり、昭和62年3月に終焉を迎えた国鉄時代はすでに遠い昔となりました。そしてその国鉄時代に活躍した車両たちは老朽化により次第に淘汰されていき、急激にその数を減らしています。そのような状況の中、今もなお運用に就いて活躍している国鉄型車両を見ますと、自然と彼らを応援したくなりますね。

 

 令和5年現在、宇部線・小野田線で活躍している123系電車はすべてクモニ143系荷物電車からの改造車です。クモハ123-2〜4は国鉄分割民営化直前に可部線に投入され、平成5年に下関へと転属してきました。クモハ123-5・6は昭和62年に阪和線(羽衣支線)で運用を開始し、ついで平成7年に宇野線で活躍した後、平成14年に下関へ転属して2〜4と共に宇部線・小野田線で運用されています。

 現在在籍する広セキ123系5両すべてが平成27年までに濃黄色一色への塗装変更を受けておりまして、全員が俗にいう末期色を身にまとっています。さて、その中でも僕が一番気に入っているのは、数字が1・2・3・4と並ぶクモハ123-4ですね。模型ではありますが、車体側面にある「クモハ123-4」の標記を眺めていますと、なぜかこの電車がとても愛らしく感じられてしまいます。(家族は誰一人この気持ちを理解できないそうです。可哀想な人たちです...。)

 

動画サイトでクモハ123の走行動画を観ました。緑の多い住宅地や工場脇、海沿いなどを黄色い電車が単行でトコトコ、クネクネと走る姿はとても印象的でした。それはとてものどかな光景で、趣(おもむ)きすら感じましたねえ。きいろきでんしゃはしるすがた、いとをかし。郊外の静かで小さな駅にポツンと停車するクモハ123。これはぜひとも模型で再現したいポイントになりますね。さて、実車はあとどのくらい活躍してくれるのでしょうか。引退も近いであろう彼らが元気なうちに一度は乗車に行きたいものです。





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