キハ58系ジョイフルトレイン しらぬい


 国鉄末期からJRになってしばらくの間はジョイフルトレインの全盛期でしたね。当時、日本全国がバブル景気に沸いていたことがその背景になっているのでしょうか。とにかく電車、気動車、客車と種別を問わず、さまざまなジョイフルトレインが臨時・団体列車として大活躍しました。

 全国各地を走ったジョイフルトレインそれぞれの列車に個性があるわけですが、九州で活躍した「しらぬい」は前後の顔が異なるところがとても興味深いです。ゴハチの顔はほぼ元のままだと思いますが、ニハチの顔は改造されて独特な面持ちとなりました。

 キハ58 190

 キハ28 2436

 調べてみますと、もともとこの2両は鹿児島所属時代はペアを組んでいて「らくだ」(懐かしい!)として運用されていました。その後、編成を解かれてそれぞれが別のジョイフルトレインとなりますが、その後に再び手を組んだといういきさつがあったようです。だから前後で顔が異なるのですね。

 

 

 実車はとても短命だったようで、実質約2年で運用を外れ、その後に廃車・解体となったようです。若い頃の僕は畳敷きのジョイフルトレインにさほど興味を持っておらず、これは年配者向けの列車だよな、程度の認識でしたが、その年配者となりつつある今はむしろ畳敷きの列車に憧れるという状況にあります。(苦笑) 結果的に僕はジョイフルトレインに一度も乗車することがなかったため、Nゲージの模型を眺めつつ、自室で妄想旅行に出かけるのでありました。

 



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