キハ72系 ゆふいんの森が...


 最近、気分の良い夜はアルコールを自室に持ち込んで鉄道模型ざんまいです。書斎のジオラマにお気に入りの車両をならべて一杯、これがなかなか楽しくて、すっかりハマってしまっております。

 先日の夜のことです。今宵はゆふいんの森で一杯、と思い、むかーしあるメーカーさんから直接購入したキハ72系新ゆふいんの森号の箱を取り出しました。

 

 購入してからずいぶんと時間がたっているので、表紙の裏に塗られた糊が表面に染み出して汚れてはいますが気にはなりません。この箱を開けるのは何年ぶりだろう、ずいぶんと久しぶりだなあ、と思いつつ箱を開けますと、実車についての説明を記したリーフレットが入っています。う〜ん、デラックス!

 

 さてさて、ゆふいんの森をレイアウトに並べるべいか、と車両に手をかけようとしたとき、「あれっ?おかしいぞ!」4号車の車体が反って変形していることに気がついたのです。あまりのショックに血の気が引きました。悪夢のようなその夜はそのまま箱を閉じて、替わりにトミックスとマイクロエースのゆふいんの森を並べて、酒の肴にしたのであります。

 

 後日、気持ちを落ち着かせてもう一度ゆふいんの森の箱を開けました。恐る恐る4号車を取り出して机の上においてみると、車体が上方に弧を描いて前後長が縮み、その分床下機器が下に弧を描く格好になっています。線路の上に置くと床下機器が線路をこすり、車輪が浮き気味です。これではもう走らせることができません。(涙)

 

 まさかと思い、もう一つの先頭車である1号車を手に取ってみます。もう、このような場面では悪い予感は確実に当たりますね。1号車も4号車同様に車体が上に反って変形していました。ダメだこりゃ。(いかりや長さん風に)

 ちなみに2号車と3号車もみてみます。2号車にも車体の変形がありました。3号車寄りの車端がぐっと下に沈んでいて、とても見栄えが悪くなっていました。一番軽症なのは3号車で外観も走行もほぼ大丈夫でした。でも3号車だけではもはや営業運転が不可能です。(涙目)やむなく、この編成はわが鉄道会社の営業車から車籍を外すことになりました。(無念!) 

 最後に4両揃っての記念撮影です。もうこれで永遠のお別れです。ありがとう!キハ72系 新ゆふいんの森セット。(大号泣)

 数年前、レジン製ボディのキハ31が同様の変形を起こし廃車になるというアクシデントがありました。もしかしてこの車体もレジン製なのかしらん。箱の中には購入した時の領収書が入っていました。平成13年5月29日、48,290円也。あ〜あ、痛いなあ。こんなことになるのだったら、もっともっとガンガン走らせておくべきだった!! さて、ゆふいんの森号のその後です。1号車と4号車は長男の玩具箱へ無償譲渡になり、2号車(モーター車)は廃車後に解体の上、燃えるごみと燃えないごみに分別されて近日中廃棄予定。もっとも状態の良い3号車は車籍こそないもののレイアウト上に留置されています。

 

 この編成が元気だった頃の写真が1枚だけ残されていました。実は購入当時に使用していたパソコンはMacで、当時の画像データすべてが今のパソコンでは開けないのです。由布岳をバックに快走する先頭車のイメージを眺めつつ、偲ぶことにします。





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