平成14年8月27日。早朝に家を飛び出し「おのぼりさん」旅行の始まりである。今回の旅行は東京に行くのが目的で、大阪で途中下車し『なんばグランド花月』で漫才のライブをみようというものだった。2泊3日（実質1泊2日）でちょっとばかり過密なスケジュールになったがとても楽しい旅行になった。根っからの田舎者の僕がどのようなコースでこの旅行を楽しんだかを写真を交えながらご紹介してみたい。

　小倉駅まで「ドリームにちりん」に乗車、眠たい目をこすりつつ早朝の小倉駅に降り立つ。この列車は4番線で進行方向を変えて今度は博多を目指す783系ハイパーサルーンである。ふと横の3番線に目をやると国鉄色の415系（日豊本線下り：中津行き）がまだ眠っていた。かわいい寝顔だなあ、と思った僕もちょっと寝ぼけている。

　　　小倉駅4番線にてハイパーサルーン「ドリームにちりん」

　小倉駅3番線にて415系国鉄色

　さあ新幹線乗り場へ直行だっ、と張り切って歩みを進めたものの、なんと改札の開始時刻は6時からとのこと。あああ、あと40分もある〜。あまりの退屈さにコンビニに寄って買い物をした。購入した地元スポーツ紙のトップ記事はダイエーホークス秋山選手の引退を報じていた。そうなのかあ、と感慨にふけりながら読んだ。さて、改札まであと20分。しゃがんでぼけ〜っとしながら改札開始の時間まで待った。（まあ20分の長く感じられたこと！）

　小倉駅新幹線改札口にて

　6時になり改札を済ませて新幹線ホームへと向かう。朝早いのに乗客が多かったのにはちょっと驚いた。乗車するのは上り1番電車のひかりレールスター新大阪行きである。列車の中でぐっすりと寝るためにあらかじめサイレントカー（4号車）をちゃっかりと予約しておいた。期待通りに車内放送もなくとても静かに快適に過ごすことができた。

　ひかりレールスター　

　列車の中で軽い朝食を済ませ、車窓から空を見上げると少し雲行きがあやしい。暑いのはイヤだけど、雨もイヤだなあ、と心配しながらウトウト寝てしまった。しかし小倉から新大阪までたったの2時間半！　それにしても速いですねえ。熟睡のヒマなく新大阪に8時48分に到着。まあ、新大阪駅の人の多いこと！　そして構内の広いこと！

　新大阪駅構内を地下鉄乗り場に向かう

　まず地下鉄御堂筋線のりばに向かう。もう通勤ラッシュの時間は終わってるから車内はすいているはずだ、と油断していたらとんでもない！　通勤のサラリーマンやOLとおぼしき乗客がたくさん乗って来た。いやあ参った参った。福岡の地下鉄は6両編成が基本だけど、ここの地下鉄は編成が長いなあ。それと「地下鉄」なのに地上を走っているなあ。これが当初の感想。

　　　地下鉄御堂筋線　

　なんば駅で電車を降りて迷路のような地下街をすり抜け階段を昇り地上へ。暑〜い！　もうこの段階で汗だくであった。暑さで頭がやられたせいか大阪球場（今は住宅展示場？）に行ってみようと思ったがなかなか見つからず。仕方なくあきらめて一路なんばグランド花月へ。当日券を買うために1時間半もの間、またまた大汗かきながら列を作って待った。常連さんである地元のオバちゃんたちの会話が面白い。テンポのいい会話なので、何だか漫才を聞いているようだ。

　なんばグランド花月にて　

　いやあ笑ったなあ。トミ−ズ、オール阪神巨人、チャンバラトリオ、桂　文珍　のライブトークは本当に面白かった。テレビで彼らの話術に触れることは簡単だが、生の声もいいなあとしみじみ。しかしここでも人の多いこと！　

　公演終了後、余韻に浸る間もなく新大阪に向けて急ぎ足で地下鉄乗り場に急ぐ。来た道を戻る格好で新大阪駅へ。しかし平日の14時なのにこの人の多さは一体？！

　新大阪駅からひかり号でいよいよお目当ての東京へ向かう。途中富士山が見えたが頭に雲の帽子をかぶっていた。