クハ455−501



 かつては大分駅構内の留置線に役目を終えた国鉄型車両をよく目にしたものです。今はなき423系や廃車予定の485系を見ましたし、時に455・457系の数編成を見ることができました。

 数日前、たまたま本棚から取り出した「鉄道ピクトリアル」の1996年4月号に455・457系の特集がありまして、JR九州のところに詳細な記事が載っていました。この形式はクハの改造形式が多くてバリエーションが豊富なんですね。というわけで、かつて大分駅7番線から見えた車両の車体番号をチェックしてみました。

 7番線の目前にある車両は上り方から、クモハ475-27、モハ474-27、クハ455-501でした。早速これらの番号をメモにとって自宅で調べてみました。ほうほう、この編成は鹿児島運転所所属だったんですねえ。車端部の客室拡大工事施行車。え?このクハは!僕の大好きな165系のサハ165-1からの改造車だったんですねえ!これは写真に収めねばっ、と思いデジカメを手にもって出かけました。

   平成17年12月25日

 う〜〜ん、ついつい湘南色をまとっていた頃を偲んでしまいますなあ。見た感じは全くの455系なんですが、165系時代の面影はないかと調べてみたところ、車体屋上に載っている6基の冷房装置が種車のままなのだそうです。僕にはよくわかりませんけど。サハ165-1のグループは昭和44年10月のダイヤ改正で増発されることになった山陽本線急行用に11両が製造されました。もともと全車冷房装置を搭載していたようです。ちなみにサハ165-1の誕生日は昭和44年9月1日。

クモハ475・モハ474-27 平成17年12月25日

 残念なことに九州ではもう455・457系の活躍はみられません。車体の老朽化と2扉車のローカル運用がラッシュ時に不評をかってしまったことが原因のようです。急行電車全盛期を築いた車両に敬意を表しつつ、その姿を記憶にとどめておこうと思います。

  

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