平成13年10月5日をもって、JR九州に最後まで残っていた定期の鈍行客車「50系レッドトレイン」がついにその役目を終えた。思えば、僕と50系との出会いは中学生の時に始まり、付き合いは予備校を卒校するまで続いた。
予備校に向かう時は、田川線からDD51牽引の6両に行橋で4両を増結した堂々の10両編成をよく利用し、予備校からちょっと早く帰れる時は、宇佐後藤寺行きの13両編成(前7両が宇佐行き、後ろ6両が後藤寺行き)にわざと乗ったっけ。あっ、そうそう西小倉と安部山公園は通過していたなあ。集中豪雨で徐行運転の時は、いつもは電車で30分の距離を電機にゆっくり牽かれて1時間かかったこともあった。
そんな思い出のある50系に乗っておこうと思って何とか休みのとれた9月15日、列車番号2647 17時21分発の50系に乗ろうと始発の門司港駅に向かった。駅の一番端の留置線で50系は僕を出迎えてくれた。
門司港駅留置線の12系+50系
スハフ12 60 オハフ50 1281
オハ50 1189 オハ50 1181
オハフ50 1283 オハフ50 1284
DD51 876 DD51を連結
準備完了! 9月15日 2647列車のオールキャスト
「黄害」対策のため12系が1両混ざり編成美を若干乱してはいるものの、お目当ての50系だけでなく12系にも乗れるので「一石二鳥」といったところ。1番のりばではカメラを手にした鉄道ファンが主役の登場を待っていた。
17時10分頃、ようやくゆっくりと入線してきた。
まずは先頭の12系に乗り込むことにした。