惜別!JR九州415系鋼製車

 2001年 門司港駅構内にて

 令和4年9月に実施されたダイヤ改正をもって、JR九州に残っていたすべての415系鋼製車が静かに運用を終えました。100番台に廃車が出始めた時から415系鋼製車が淘汰される日は近いな、と感じてはいましたが、いざ全廃となってもまったく実感がわきません。僕にとって彼らは「いてくれて当たり前の存在」だったということになるのでしょう。

 

 415系鋼製車は423系と共に僕の予備校生時代、大学生時代を、そして社会人となってからも生活を伴走してくれた電車です。赤電から白電へとその塗色を変えても、地味な存在ながら多くの人たちのために日々通勤通学の足として活躍してくれました。また、最後の最後まで国鉄の雰囲気を色濃く残したセミクロスシート車に乗車できる貴重な存在でした。

  日豊本線行橋駅 高架ホームと地上ホーム

  415系100番台110編成の本ミフ時代 車内

 実をいいますと、大好きな415系鋼製車のお別れ乗車をしようと令和4年8月下旬のある日、僕は大分駅に向かったのですが、事前のリサーチ不足でホームにやって来たのは1500番台のステンレス車...。翌月の連休にリベンジを果たそうと思ったら〜、台風14号の接近で〜し〜た〜...。(チックショー!!)

 分オイFo118編成 令和4年8月大分駅にて

 ダイヤ改正後、しばらくは大分車両センターで彼らの姿を眺めることができるものと期待しましたが、あっという間に各地に散らばっていってしまいましたね。それぞれの地で留置のあとは順番に廃車解体になるのでしょう。せめて1編成はローズピンクの赤電の姿で静態保存を、と願うのは1ファンの単なるわがままなのでしょうか。

  分オイFo103編成 令和4年9月中津駅にて

 後日談なんですが、ダイヤ改正の数日後のことです。僕はJR九州のプレスリリースに次のような記事を見つけました。

 うあ〜〜!!これは思わず声を上げましたよ。このイベントには本当に、ほんっとうに参加したかったです。もう2度と叶わない人気の未更新車Fo117編成への乗車、しかも記念撮影。これは一生モンの後悔を残しましたぁ...。悔しいやら、落ち込むやらですが、ここは気を取り直しましょう。実車の撮影が叶わなかったのなら、模型の撮影があるぢゃないか、というわけで休日を利用してFo117編成の撮影会を一人寂しく行いました。(笑)

Nゲージで撮影会 分オイ415系Fo117編成



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