いよいよ最終工程、屋根の加工に取りかかります。16番ゲージとはいえ車体を上から眺めることが多いので、ちょっとばかり手をかけようと思った次第です。ちょうどタイミングよくRMモデルス4月号に115系特集があって、大いに参考になりました。
高崎車の屋根に連なるベンチレーターですが、実車では落下防止のためにバンドが巻いてあります。ホームセンターから粘着シートを購入し、細切りにして試験的に貼り付けてみます。最初は全然細く切れずに困惑しましたが、練習して慣れてくるとかなり細く切れるようになりました。(それでも若干オーバースケールに(^^;)>)
粘着シートとはいえ、細かく切りますとその粘着力が低下します。切り端にセメダインを塗って固めて乾燥させ、丸三日間剥がれないことを確認してから明るいねずみ色で塗装しました。
ベンチレーターの乾燥を待つ間、屋根上の取っ手を取りつけました。16番はNに比べて車体が大きい分、立体パーツが引き立ちます。(のちに強度を増すため調子に乗ってセメダインを塗りたくり、仕上がりが悲惨なことに...。(涙))
次に屋根全体を加工していきます。T1040編成はクハ、モハ、クモハそれぞれの屋根に個性があって模型で再現するには非常に面白いところです。1つずつ実車に即して手を加えていきます。四角形で目立つ修繕跡も再現しますが、マスキングしてから塗装で表現するよりも粘着シートで切り抜いたほうがずっと楽なのでそちらの方法で作業を進めます。
乾燥のため2日間待ってから次の作業に取りかかります。ここからはややこしいマスキングを行わなくてはいけません。目と腰に負担にならないように時間を決めて(休息を取りながら)の作業とします。
クハとクモハはマスキングした上でライトグレーでしっかりと塗装します。乾燥後にモハの屋根とクモハの屋根後ろ半分をダークグレーに塗装します。これで四角い修繕跡が自然に見えるようになりました。
いよいよ最終工程、色さしとクリア塗布を残すのみとなりました。モハのパンタグラフにつながる配管をマスキングを施したうえで黒と明るいグレーに色差しし、全体につや消しクリアーを吹きました。乾燥後にクーラーの色差しで終了です。
僕は模型製作のプロではありませんが、思い入れの強い車両の加工は本当に楽しく、時間が経つのを忘れるほどでした。細かいところをみれば仕上がりの荒い個所もありますが、全体的にはよく出来たなと満足しています。
いずれ床下機器にも標記を貼りつけてウェザリングをしたいな、この編成が似合うジオラマを作成して飾りたいな、などと楽しみは尽きません。僕はNゲージャーですが、16番ゲージもなかなかいいもんですね。(^^)