KATO Nゲージ30周年記念 あさかぜセット

 僕たちNゲージャーにとって、KATO製品を抜きに鉄道模型趣味を語ることはできません。製品の質の高さ、車種バラエティーの豊富さ、いずれも一流のメーカーであることは間違いありませんね。思えば、僕が初めて手にしたNゲージの鉄道模型がKATO製の165系3両セットだったのでした。

 今でも鮮明に記憶しています。平成7年12月、北九州市にある小倉井筒屋7階の玩具売り場の一角にあった今はなき鉄道模型コーナー。ショーウィンドー越しに湘南色の165系をじっと見ていますと、なぜか幼少期の楽しかった思い出が脳裏によみがえって感動すら覚えました。結果、反射的に製品を手に取って購入し、このセットは僕のNゲージコレクションの記念すべき第1号となりました。その後も井筒屋の鉄道模型コーナーには足しげく通いましたが、ある時、顔見知りとなった若い男性の店員さんからおすすめ商品を紹介してもらいました。それが発売間もないKATO製 Nゲージ30周年記念 あさかぜセットだったのでした。(裏面にある井筒屋マークのついた値札が懐かしいです。)

 

 KATOが国産初のNゲージ製品(C50形蒸気機関車・オハ31形客車)を発売したのが1965年。(1965年(昭和40年)は今年57歳になる僕が生まれた年です。)実に長い歴史があるのですね。このあさかぜセットは1995年にNゲージ発売30周年を迎えた記念として製品化されたものです。

 

 セットの内容ですが、電気機関車EF65と20系客車5両の計6両です。付属品としては機関車前面の円形あさかぜマーク、客車用テールマークのシールと特製(?)あさかぜバッジとなっています。 

 

 EF65 500を見てみます。造形は他の製品同様大変良好で、足回りはグレーとなっています。特筆すべきは前面にあるシルバーのひげが金帯になっていることでしょうか。いかにも特別仕様、といった感じになっています。

 20系客車に目を移します。5両とも床下がグレーで3本の金帯仕様となっています。すべての客車番号が30周年を記念して30で統一されています。

 コロナ禍に伴なうステイホーム、目下休日はコレクションの手入れをしておりまして、個人的には充実しています。このあさかぜセット、KATOの歴史を感じさせると同時に小倉井筒屋に通った我が若かりし頃の日々を思い出させてくれました。




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