Nゲージサイズの国鉄前橋駅のジオラマを本格的に手がけてから、早いもので約2年半ほどになります。ずいぶんゆっくりと作業を進めてきたことになりますが、このほどようやく完成(開業)が目前となりました。今回は最後の仕上げの様子をご報告したいと思います。
115系1000番台3連(クハ・モハ・クモハ)は国鉄前橋駅に乗り入れていたので、ぜひともジオラマに飾りたいと思っていました。クモハはすでに仕上げていましたので、残りのクハとモハを完成させます。クハですが、基本的にクモハの加工に準じます。ドアの白ゴム化、靴ズリを銀色に塗装、運転席・助手席側の手すり黄かん色に塗装、前面右下のモールドを削除して再塗装、トイレ窓を白に塗装、モハ側に幌の装着、KATOカプラーに変換、車体全体をウェザリング、とこんな具合です。JRマークがない先頭車の姿は逆に新鮮に感じますね。
モハも同様に軽加工します。ドアの白ゴム化、靴ズリを銀色に塗装、全体をウェザリング後に幌の装着、そしてKATOカプラーに交換。こんな感じです。
それでは3両つなげてディスプレイしてみます。クハのライトをつければこれはもう、115系高シマ車は今も生きているっ、という気分になりますね。(笑)きっとこれが模型の醍醐味なのでしょう。国鉄時代にタイムスリップしたような錯覚を覚えます。
国鉄前橋駅のマスコット的存在、貨車入れ換え機の半キャブ君ですが、先日念願だった黒ワム(70000)君との対面を果たしました。手を組んだ姿はまさに実際に駅の貨物側線で見られた姿です。画像ではわかりませんが、通電しますと半キャブ君はトコトコと動きます。今回、2両の黒ワム君を見事に牽引しました。ものすごく小さな車体なのに、とワールド工芸さんの技術力に脱帽です。
ここまでの作業を終えて駅の正面や構内を見渡しますと、人影がまったくないゴーストタウンのような様相を呈しておりました。そこで駅に活気を与えるべく、人形を配置することにしました。まずは貨物ホームに荷物を設置し、その後に作業員の人形を接着します。実際の貨物ホームでの様子は記録も記憶もないためにすべて想像となります。それでも「それらしい」雰囲気はなんとか出せているように思います。
さて、人形と荷物の配置だけで貨物ホームの情景がよりリアルになりました。この勢いで次に旅客ホームにも人形を配置します。これが意外に手のかかる作業で、目の疲れと腰痛にのたうち回りましたとさ。(汗;)
それではいよいよ待ちに待った国鉄前橋駅の開業です。今から開業祝いの前準備をしなければいけません。(笑) 懐かしい列車たちをホームにディスプレイしていきたいと思います。何だかものすごく感無量...。