国鉄前橋駅ジオラマ制作記(3)


 令和2年5月のゴールデンウィーク。折からの「ステイ・ホーム」で外出に自粛ムードが漂う中、ありがたいことに僕には仕事や家族サービスのない自由な時間がたくさんありました。さて、何をするべいかと思案していてハッと気付いたのは、前橋駅のジオラマ製作の計画が途中で頓挫していたことでした。これは絶好の機会です。これを機に作業を再開しましょう。さっそく以前、3枚購入していたトミックスのコンビネーションボードを2枚取り出して、床に並べてみました。横の長さが120pで奥行きが30p。これくらいのサイズが妥当かもしれません。


 そうと決まれば買い物です。外出を控えるつもりがホームセンターへまっしぐら。2枚のボードを固定するプレート、木材用ねじ、木工ボンド、コルクボードなどを購入しました。もちろんマスクつけて。工具箱からドライバーを取り出してプレートでボードを固定。さらには木工ボンドでコルクボードを接着しました。


 このサイズでジオラマのイメージを膨らませます。ざっとストラクチャーを並べてみましたが、あー、駅南側の貨物側線のスペースがありませんでした。(涙)これは仕方ないですね。ジオラマでは旅客ホーム、それから駅北側の貨物駅と貨物側線の再現にとどまります。


 ここで跨線橋を完成させます。いろいろと調べたのですが、昔の前橋駅にピッタリの模型は市販されていません。というわけで面倒ではありますが、市販品の改造を行っていきます。KATOの跨線橋セット2つ、グリーンマックスの跨線橋セット2つ、さんけいの跨線橋セット2つを使いました。問題なのは色合いです。なにせ実物は現存していないし、僕の記憶にはないし、カラー写真もまず手に入りません。それでもネットで写真(ほとんどが白黒写真)を検索し、色を考え、すこし古びた感じを出すためにあとで汚してみます。

 

 この勢いで2番線・3番線の島式ホームにも手をつけます。グリーンマックス製のこのホーム、1番線ホームと並べますと高さが3oほど低いのでスチレンボードで高さを合わせます。ホーム幅に切って線路と車両を置きますといい感じになりました。

  

 ここでちょっとしたこだわりを2つ。当時の前橋駅の跨線橋、実は昭和42年に付け替えられた2代目で、1代目よりも数メートル新前橋寄りに設置されました。というわけで跨線橋が移動した分、足らなくなった屋根が増築されています。増築された屋根は従来の屋根より少しだけ高くなっていました。それを再現しています。また、反対側の屋根の末端を支える柱はジオラマでも目立つので、Y字型の梁を加えてそれらしく仕上げました。

 

 さて、ジオラマボード上にストラクチャーを配置してみました。完成の日を楽しみにゆっくりと作業を進めていくことにします。(国鉄前橋駅ジオラマ制作記(4)につづく)





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