高タカ115系 T1039編成をNゲージで再現@

 高崎車両センターの湘南色115系がその姿を消して久しいですが、僕の鉄道好きの原点である彼らへの想いは消えるどころか逆にますます燃え盛っております。(笑) 高タカ115系の末期編成については以前、Nゲージで一応再現はしましたが、なぜかその後もモヤモヤ感が拭えませんでした。一つには手技が未熟であったこと、もう一つにはリニューアル車と銘打ちながらもモハの補助電源装置がMG仕様のままであったことが挙げられます。このモヤモヤ感を解消すべく、平成30年3月10日に乗車したT1039編成大前行きをNゲージにて再度再現すべくさっそく作業に着手しました。

 まずはトミックスの115系高崎リニューアル車セットを入手しました。これが意外に品薄状態。お世話になっている複数の模型屋さんには在庫がなく、某オークションで何とか落札することができました。そして今回の製作で大切なのが補助電源装置のSIV化リニューアルグッズです。K.L.Lab様より購入させていただきました。

 

 さて、高崎のリニューアル車はモハの車体中央付近の戸袋窓上方にある冷却風取り込み口が塞がれています。これを模型で再現するには、該当部をやすりで削って平坦にした後に塗装をやり直す方法がありますが、下手したら3両すべての再塗装となりますので、手間を考えてこの方法はボツとしました。熟考の末採用した方法は、モハの車体とサハの車体を乗せ換えるというものです。これであれば手間も最小限に抑えられそうです。トミックスの115系1000番台7両セットを入手し、セット中のサハとリニューアルセット中のモハの車体を乗せ換えてみました。なお、取り込み口と共に消えてしまう車端部の雪切室については後々再設置します。

115系1000番台7両セットのサハ

モハ(左)とサハ(右)

車体の乗せ換え完了!

 サハの車体は違和感なくモハの動力床に乗りました。ちなみに窓ガラスも問題なく交換できています。ただし、クーラーについては爪が天井に干渉してしまって天井が浮いてしまうので後日調整予定です。これでようやく出発点に立てました。これから本格的に製作が始まります。

下準備ができました。

 それではまず車体の方からぼちぼち手をつけていきます。まずはドア下の靴摺りを色差ししていきます。今回は塗色がにじまないようにあらかじめ丁寧にマスキングしておきました。前回はここで手を抜いてしまったがために、仕上がりがかなり悲惨なことになってしまいましたので。

 窓ガラスにドア注意、優先席などの標記類をていねいに貼り付けていきます。車体には車番、所属標記などのインレタを貼付。運転室の手すりを黄かん色に塗装。一番苦労したのがドア取っ手の取り付けでした。このパーツがやたら小さくてですね、暴れん坊でピンセットから何度もジャンプするわ、逃げたら二度と見つからないわで悪戦苦闘しました。5〜6個はムダにしています。それとドアのスミ入れの際、老眼のためか真っすぐに入れたつもりが斜めっていて悲しくなりました。(涙)

 

 今回再現するのは吾妻線大前行きです。側面の行先表示に「大前」を貼っていきます。今回はサランラップをかぶせて、表示のむき出し感を緩和しました。ついでにクハのトイレ窓を白く塗装します。

  表示をラップで覆います。

 作業前半のこだわりは前面窓のワイパーです。製品はワイパーが窓ガラスにモールドされていて黒に塗装されていますが、実車は違います。この度はワイパーを別パーツで表現してみました。平面的だった前面が立体的となり、ずいぶんと印象が違いますね。ついでに製品に付属している信号炎管の形状が実車とは異なりますので、それもグリーンマックスの製品から調達して修正しておきました。

クハ115-1029のワイパー

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 作業は順調に進んでいますが、完成に至るにはまだまだ手を加えるところがたくさんあります。ムリせず、慌てず、手を抜かず、を信条にじっくりと取り組んでいこうと思います。

高タカ115系 T1039編成をNゲージで再現Aにつづく。




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