高タカ115系 T1039編成をNゲージで再現C

T1039編成の車内にて

 前回の作業では前面オデコの手すりを再現しましたが、その勢いで今度は尾灯内側にある手すりを再現します。製品の状態ではオデコの手すり同様にその表現が省略されているんですよねえ。というわけで、またしても細かなパーツとの格闘と相成りました。疲れ目の目薬をさして作業開始です。この度もヒーヒー言いながらの作業でしたが、その効果は抜群でした。設置後の姿を眺めますと作業のつらさが報われます。

 手すりが省略されています。

 眼精疲労覚悟の作業(笑)
  効果抜群!

 ここでいったん車体を離れまして、再び屋根に手を加えることにします。目が相当疲れていましたので、比較的楽な作業であるクーラーのスミ入れを行いました。いつも思うのですが、この作業は本当に楽しいですね。スミが溝を伝う様子は何とも言えない快感。(変態) 気分が良いので、ついでに実車通りにクーラーを汚します。クーラーを乾燥させてから屋根に載せ、実車の写真を参考に全体をウェザリングします。あれ、調子に乗り過ぎてちょっと汚し過ぎたような...。少々修正しましょう。

 

 

 余談ですが、屋根上に並ぶベンチレーター。実車は1つにつき2か所バンドを巻いていました。Nゲージのサイズは小さいので、カッターの歯で軽く溝を作り表現しています。

 ここで車体間にある転落防止幌を取り付けます。当初は幌をノーマルな湘南色に塗装していましたが、実車をよく観察してみますと黄かん色の赤みが強く、全体的に白っぽくなっていました。というわけで黄かん色の部分を赤みの強いオレンジに、そして全体を薄めに白っぽくしてみました。使用するのは銀河モデル製の幌ですが、これは車体に穴を開けて差し込む方式になっています。ところが製品は車体側面すれすれにモールドが施されておりまして、このモールドを避けて車体側に穴を開けた場合、ヘタしますと車体側面にキズを残してしまいます。かといってモールドを削るのも厄介なので、苦肉の策として実車よりもやや内側に穴を開けることにしました。

 車体側面ギリギリにあるモールド

 ピンバイスにて穴開け

 転落防止幌設置

 以上で車体の上半身の作業はほぼ完了しました。いよいよ最終段階の床下に手を加えていきます。タミヤのウェザリングマスターを用いて前面の連結器に茶色、排障器に白のウェザリングを施しました。前者ではサビの表現を、後者はプラ独特のツヤを消すことを目的としました。自己満足かもしれませんが、仕上りはとてもよいと感じます。ついでに台車のバネにも茶色をつけました。サビ具合がイイ感じです。

 

 次に床下機器の各種標記をインレタで表現します。当初、Nゲージ床下機器のインレタなんかあるんかいな、と思いつつ検索するとあるんですね、これが。本当に便利な世の中になったもんです。

 さっそくクモハの床下機器にインレタを貼り付けます。これもまた細かい作業ですが、やはりあるとないでは大違いですね。側面の印象がぐっと引き締まります。

 この床下機器のインレタを3両すべてに施しました。決して厳密な再現ではありませんが、極力実車に近づけるように努力しました。ついでにクハのトイレタンクを塗装しました。

 仕上げはこれ、と決めていました。鉄道模型雑誌で知った東豊精工製のSP幌です。これで車体間の外観がキリっと引き締まるはず。さっそく装着してみました!

 ......。 転落防止幌が邪魔をしてしまい、SP幌がよく見えませんでした...。orz  ともあれ、この段階でいったん作業は完了とします。今はもう見られなくなった高タカ115系ですが、このT1039編成をディスプレイして在りし日の活躍を偲びたいと思います。





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