またまた・Nゲージ よもやま話


よもやま話I 静かな秋の夜長に

 僕の鉄道好きの原点は昭和40年代の国鉄両毛線を走った列車たちにあります。物心がつく3歳頃から群馬を去ることになった9歳の時まで、僕は前橋駅〜駒形駅間の複線区間を行き交う列車たちを眺めては心を躍らせ、実際に乗車できた時には嬉しさのあまり鼻血を出さんばかりに興奮した少年でした。今や還暦も近くなり、ふとこれまでの人生を振り返った時、数々の記憶にはその当時よく聴いた音楽がリンクしていることに気がつきました。

 目下、Nゲージで再現した国鉄前橋駅の開業にむけて準備中ですが、ディスプレイ予定の列車たちを眺めていますと、不思議とその頃よく耳にした音楽(歌謡曲)が脳裏によみがえります。テレビの歌番組やレコード、またその頃、両親は自宅で自営業を営んでいて、作業場のラジオから流れてくる曲。それらが鉄道の風景とリンクしているのですね。

 とりわけ昭和48年の印象は強烈で、ペドロ&カプリシャスの「ジョニィへの伝言」、ガロの「ロマンス」、浅田美代子さんの「赤い風船」はよく口ずさんでいたっけ。それと翌49年のフィンガーファイブ「恋のアメリカン・フットボール」、伊藤咲子さんの「ひまわり娘(むすめ)」も好きだったなあ。あ、土曜日の夜、家族全員テレビで観ていた刑事コロンボのテーマも。秋の夜、静かな書斎で当時よく目にした列車たちを眺めながら、これらの歌謡曲を聴く。これ、本当に人生を感じます。最近のマイブーム、秋の夜長の楽しみです。


よもやま話J 構内入換機 10t半キャブが完成!

 上記の記事にも関連するのですが、70系・165系・115系電車やEF12・EF15などの電気機関車以外にも国鉄前橋駅の再現に欠かせない車両があります。それは貨物側線のヌシ、貨車の入れ換え作業を行う貨車移動機の10t半キャブです。

 この半キャブ機は国鉄前橋駅製作当初からディスプレイを考えておりまして、ちょうどタイミングよくワールド工芸さんのプラキットを入手することができたこともあり、この度無事に完成の日を迎えました。

 

 この半キャブ君、サイズがとても小さくて愛らしいです。しかも驚いたことにモーター付きで動きます。(牽引力は非常に弱いですが...。)相性抜群のワム君たちと早く対面させたいですね。




よもやま話K EF66 27(通称:「ニーナ」)

 多くのファンから「ニーナ」の愛称で親しまれたEF66形0番台最後の生き残りである27号機ですが、2022年(令和4年)にとうとう運用を離脱してしまいました。EF66形0番台といえば、何といってもブルートレイン牽引機のイメージが強いですよね。大型で力強い造形の電機が長編成のブルーの客車をけん引する姿は実に圧巻でした。 

 さて、頃合いよく某大手メーカーから再生産されたEF66 27号機ですが、発売当初からなにかと物議を醸しておりました。前面の解放テコがぐにゃぐにゃと変形している、同じく前面の塗り分けが甘い、など数々の指摘があったようです。まさか、うちに入線するニーナはそんなことないよね、大丈夫だよね、という心配は杞憂に終わった...はずもなく、しっかりと前評判通りでしたとさ。(涙)

 

 まあ、あれやこれやと嘆いていても仕方ありませんので、ネット上の記事を参考になるべく実車に近づけましょう。メーカーズプレート、27号機のナンバー、アンテナ(もちろん説明書の位置ではなく正規の場所に)、ホイッスルなどを一通り取り付けて必要なものには着色を実施。塗装については必要最小限の範囲で修正。全体的に軽くウェザリングを施します。やはり貨物牽引機は少々汚れた姿のほうが格好がよろしいかと。そうそう、ニーナは運転室の上にあるクーラーが特徴的でした。これは別売りなんですね。

 しかしまあ、模型で見ていてもとても力強く、安定感のある電機だと感心します。実車の末永い保存を望みたいものです。  



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