懲りずに・Nゲージ よもやま話


よもやま話L 初めて手にしたNゲージ

 すでに別の記事にも書いたのですが、僕がNゲージと初めて出会ったのは1995年(平成7年)12月のことでした。クリスマスソングの流れる日曜日の北九州の街、童心に帰ってみるべいかと思い、ふと立ち寄った小倉井筒屋の家族連れで賑わうおもちゃ売り場のフロア。その一角に今はなき鉄道模型売り場があったのでした。僕はもともと鉄道好きなので、立ち止まってショーウィンドウ越しに展示されている模型を眺めてみました。その時、ある車両が目に留まったのです。

 それは湘南色165系の3両セットでした。その車両をじぃーっと見ていますと、湘南色の電車が大好きだった幼少期のこと、上野動物園・交通博物館への家族旅行で乗った急行あかぎ、小学校帰りに国鉄両毛線沿いの小道で複線を行き交う電車をワクワクしながら眺めていたこと、国鉄前橋駅の風景、九州に引っ越すことが決まり、仲良しの友だちとのつらい別れを経験したこと、そういった思い出の数々が不意に思い出されて胸が熱くなったのでした。

 購入の決断はあっという間でした。レジに出向いて店員さんに「これください」と値札も確認せずに持っていきました。たしか税抜きで5000円だったと思います。意外に値が張るな、と思っていると店員さんから「お客さん、線路は必要ないですか?」と問われ、直線レール10本(セット)を買うハメになりましたとさ。(笑) この製品との出会いがなければ、その後に鉄道模型を趣味にすることはなかったかもしれません。

 この頃のKATOの製品、カーブすると台車とスカートが一体化しているために顔の下部が左右に大きくズレるんですよねえ。それでも僕は記念すべきNゲージのコレクション第一号には手を加えず、そのままの状態で大切に保管しています。




よもやま話M コンプリートの愉しみ

 鉄道模型を趣味にされている方なら共感していただけるでしょうか、僕はお気に入りの車両(特に国鉄型車両)に限っては同一車種を複数所有したいと思ってしまう派です。異なるカラーリングを持つものをはじめ少数派の形式などを一通り揃え、仕事がオフの日に時々ディスプレイして眺めていますが、これがまたとてもヨイのです。何がヨイのか自分でもよくわからないのですが、ワクワクするような楽しさがあって僕のストレス解消法の一つになっています。先だっての日曜日、ゆったりとコーヒーを飲みながら撮影した車両たちを紹介させてください。

国鉄時代の103系

5種類のカラー

 JRマークのない国鉄時代の103系たちです。僕は山手線と京浜東北線でお世話になりました。ウグイス、スカイブルー、オレンジ、カナリアイエロー、エメラルドグリーンの5色ですね。JRになってさらにカラーの種類が増えました。

 高崎車両センターに最後まで残った高タカ115系10編成です。前面種別幕が塞がれた晩年の姿を再現しています。技術的な問題のためにそれぞれは決して厳密な再現にはなっていないのですが、なるべく実車に近づける工夫はしてあります。北関東の115系、在りし日を偲びつつコーヒーを味わいます。

目線を落として見るのも一興


 関門のヌシ、EF81形300番台です。ステンレスの車体が特徴で4両のみの小所帯でしたが、303号機、304号機がステンレス無塗装のまま残りました。

 こちらはJR九州のソニック883系です。現在では全車7両編成でメタリックブルーの外観となっていますが、かつては5両編成が3編成存在し、編成ごとに前面がイエロー、グレー、ブラックに塗り分けられていました。 


よもやま話N スミ入れに病みつき

 これは間違いなく年のせいですが、近視・乱視・老眼のために目の調子が悪く、同じ姿勢を取り続けると肩こりと腰痛が出て、(加えて気力・体力ともに衰え、)模型の製作が困難になってきています。そんなわけで最近では軽加工を中心に楽しむことが多くなりました。その作業の中で一番好きなのが「スミ入れ」です。 

製品の状態そのまま

クーラーにスミ入れ

ちょいと汚れを追加

 スミ入れは簡単ですし、作業後の仕上がりに間違いがありません。TOMIX旧製品のEF81 302号機にもスミ入れをしました。

スミ入れ前

スミ入れ後

 やはり違いますね。立体的になるというか、実感的になるというか、効果は絶大だと思います。モデラ―の方々からは「そんなこと当たり前だろっ」と叱られそうですが。(苦笑)  



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